2017年1月28日土曜日

[Puredata]Fuzz Faceクローン 2[Traditional Fuzz]

前回ボリュームポット押さえつけたらクローンのFuzzノブが接触不良気味になって踏んだり蹴ったりですが、
何となくあの非対称の波形の正体が見えたような、見えないような。

Fuzz Face、二段目のトランジスタから再び前段トランジスタの手前まで戻る謎のフィードバック回路がありまして、
LTspiceと睨めっこしながらPuredataで再現を目指したのですが、結論、厳しいです。
Puredataはフィードバック回路が組めない仕組みのようで、別途回路を用意してフィードバック先にぶつけるしかないのです。
また、押さえつけ作戦で見えた非対称クリッピングの正体が
フィードバックの波形じゃないのかななどと考えたりしていましたが謎は深まるばかりです。

さて、PuredataでそれっぽいFuzzを作成しましたのでGoogle Driveに公開致します。
名前は捻りもなくTraditional Fuzzとしました。

Taditional Fuzz v1.zip
lop~無しのvesion 1.0です。


Traditional Fuzz v1.1.zip
lop~追加に伴いVolumeスライダーの可変範囲も修正したver 1.1です。
こちらを使う際はオーディオインターフェースの入力トリムを
クリッピングしない程度に全開にしてください。




回路の左のフローが通常のよくあるFuzzの歪みで、
右上に少しだけある回路がフィードバック回路の残骸です。



動画用意しました。
ハードのセッティングにより歪み方やトーンが激変しますので
使う方はお好みで微調整してください。

[入力レベルで困っている方へ]
お手持ちのオーディオインターフェースの入力レベルにより歪み方に差がでるので
回路初段の*~ 1の数字を任意で変更して使用してください。


[実機よりトレブリーなのが気になる方へ]
最後段にhip~ 31.83があります。
その手前にlop~ 1950程度のローパスフィルタいれるといい感じになります。



肝心のフィードバック回路の再現を目指したのですが、
正直有っても無くてもFuzzっぽいサウンドになります。
フィードバック回路的な残骸は一応特殊なboostスイッチとして残しました。
効果の程は微妙ですが、trimを最大にすると音の立ち上がりが
壊れたラジオのごとくブチブチ切れます。
なおギター側のボリュームを下げると出てくる、
Fuzz定番のトレブリーなクリスピーサウンドも再現しています。


Fuzzノブは直接出力を弄るポットというよりは
二段目トランジスタのGNDに向かう抵抗と並列で入っている、
パスコンのフィルタ制御をメイン機能としました。
(結果的に少しゲイン下がりますが)
フィルタの周波数計算は手抜きの割にはそれらしく聞こえるので不思議です。
クリスピーサウンドに至っては現在調子の悪い実機よりも良好です。




...もう二度とフィードバック回路は見たくない。

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